カルシウム拮抗薬とグレープフルーツとの相互作用一覧表

カルシウム拮抗薬とグレープフルーツジュースとの相互作用の強さはカルシウム拮抗薬の種類によって大きく異なり、臨床的に影響が出るほど増加するというものから、殆ど影響のないものまで変化に富んでいます。
表はカルシウム拮抗薬とグレープフルーツジュースとの相互作用の一覧表です。 

表: 経口投与された各種カルシウム拮抗薬の血中濃度-時間曲線下面積(AUC)・最高血中濃度(Cmax)のグレープフルーツジュース飲用による上昇率と相互作用の強さの分類


一般名 代表商品名 生物学的利用率 血中濃度の変化 文献
AUC Cmax Tmax
ニフェジピン
アダラート
61
約 1.4 倍
NS
延長
ニカルジピン
ペルジピン
48.6
約 1.4 倍
-
-
ニソルジピン
バイミカード
8.4
約 4.0 倍
約 5 倍
NS
フェロジピン
スプレンジール
16.2
約 2.5 倍
約 2.2 倍
延長
アムロジピン
アムロジン/ノルバスク
64
NS
NS
NS
ジルチアゼム
ヘルベッサー
44.9
約 1.2 倍
NS
NS
アゼルニジピン
カルブロック
ND
約 3.3 倍
約2.5 倍
延長
マニジピン
カルスロット
ND
約 3.0 倍
約 3.4 倍
NS

※相互作用臨床試験はそれぞれの薬剤で単独で行われたものであり、カルシウム拮抗薬間の相互作用程度の大小関係を直接的に比較することはできません。