フラノクマリン類によるカルシウム拮抗薬代謝酵素の阻害は、分子的にどのようになっていますか?



グレープフルーツに含まれるフラノクマリン類がどのような分子メカニズムで消化管のチトクロームP450(CYP3A)を不可逆的に阻害するかは明らかになっていません

しかしながら、フラノクマリン類と同様の骨格を持つメトキシソラレンは、フラン環部が不安定なエポキシ体に代謝され、DNAやタンパク(CYPなど)と付加体を形成して不活性化するという報告があり、フラノクマリン類も同様のメカニズムでCYPの不活性化を行っているのではないかと考えられます。

PMID: 20798279